文系の雑学・豆知識

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平安時代の公家の家格まとめ

摂関家(せっかんけ)

摂政・関白に任ぜられる家柄。

五摂家(ごせっけ)

近衛(このえ)
鷹司(たかつかさ)
一条(いちじょう)
九条(くじょう)
二条(にじょう)
( 五家とも藤原氏北家 )

清華家(せいがけ)

摂関家に次ぐ家柄。 太政大臣にまでのぼることができる

七家

久我(こが)
西園寺(さいおんじ)
三条(さんじょう)
花山院(かざんいん)
徳大寺(とくだいじ)
今出川(いまでがわ)
大炊御門(おおいのみかど)

のちに、広幡(ひろはた)、醍醐(だいご)の二家を加えて九清華となる。久我家は村上源氏、広幡家は正親町源氏、その他の家は藤原氏北家。

ここまで家の子弟を公達(きんだち)という。

大臣家

清華家に次ぐ家柄。大臣にのぼる資格を持つ。

三家

正親町三条(おおぎまちさんじょう)
三条西(さんじょうにし)
中院(なかのいん)

中院家は村上源氏。他の二家は藤原氏北家。

ここまでの家は格が非常に高い。

羽林家(うりんけ)

侍従から近衛府の少将・中将等を経て、参議・中納言・大納言まで昇進可能

四辻(よつつじ)
冷泉(れいぜい)
山科(やましな)
水無瀬(みなせ)
清水谷(しみずだに)
鷲尾(わしのお)
西大路(にしおおじ)
滋野井(しげのい)
難波(なんば)
武者小路(むしゃのこうじ)
綾小路(あやのこうじ)
正親町(おおぎまち)
油小路(あぶらのこうじ)
姉小路(あねがこうじ)
飛鳥井(あすかい)
寺明院(じみょういん)
櫛笥(くしげ)
中御門(なかみかど)
…など 66家

名家(めいか)

文筆を主とし弁官等を経て大納言まで昇進可能。

日野(ひの)
坊城(ぼうじょう)、
清閑寺(せいかんじ)
勧修寺(かじゅうじ)
中御門(なかのみかど)
万里小路(までのこうじ)
烏丸(からすまる)
…など 28家

家元的な家

飛鳥井(あすかい) →和歌・蹴鞠
三条西(さんじょうにし) →香道
冷泉(れいぜい)→和歌
三条(さんじょう)→笛
難波(なんば) →蹴鞠
など

藤原氏北家がたくさんある理由

「藤原氏」は天皇から「藤原」の姓を賜った中臣鎌足(614-669)が祖。

鎌足の子である藤原不比等(659-720)の4人の息子たちを祖とする四家が大いに栄えていた。

南家(なんけ)
北家(ほっけ)
式家(しきけ)
京家(きょうけ)


しかし9世紀初め、「北家」が力を増す。

10世紀に入ると「北家」の勢力は不動のものとなる。

「藤原」は正式な名【氏(うじ)、姓】であるが、藤原が大勢いてまぎらわしいので、それぞれ私称【苗字・名字】を持つことになった。例えば「近衛」「一条」など。これが藤原北家が多い理由である。

この私称は、住居場所や屋敷の名前などからつけられたりした。

源氏がたくさんある理由

「源」も同じように正式な姓であり、それぞれ私称(例えば「久我」など)を持つ。

そして「源氏」の場合は、元をたどれば先祖が天皇の皇子である。

村上源氏なら村上天皇系、清和源氏なら清和天皇系ということである。