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汗血馬(かんけつば) とは【中国歴史用語の解説】

「史記大宛列伝」には、「はじめ天子は、易書をひらいて占ったところ、「神馬が西北より来るだろう」とあらわれた。烏孫の馬を手に入れると、はたして良馬であったので、天馬と名づけた。さらに大宛の血のような汗を出す馬を手に入れてみると、いよいよ見事な馬であった。それで改めて烏孫の馬を西極と名づけ、大宛の馬を天馬と名づけた。」とある。

 

大宛とは中央アジアのフェルガナ地方のことである。

漢の武帝の時代、張騫の匈奴征伐により、西域に名馬のいることが知られるようになった。

この汗血馬に魅了された武帝は、寵姫李氏の兄である李広利を弐師将軍に任じ大宛征伐に向かわせた。

弐師城に行って良馬を奪うのが目的だった。

李広利は第二回の遠征で良馬数十匹、中等の馬以下牡牝三千余匹を得て帰還した。

李広利は功績により海西侯に封じられている。

 

以後中国では「汗血馬」は名馬の代名詞となり、「漢書」には「大宛もと天馬種あり、石を踏みて血を汗す。

汗は前肩膊より出で血のごとし。

一日に千里と号す」とあるし、唐代の杜甫の詩「洗兵馬」の一節にも「京師みな騎す汗血馬」と詠われている。