文系の雑学・豆知識

歴史、美術、文学、言葉、文化についての雑学・うんちく・豆知識・トリビアを集めたサイトです。気になった記事や文章を個人のメモとして投稿しています

文学

西国三十三寺 御詠歌 一覧

第1番 那智山 補陀洛や 岸うつ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬 第2番 紀三井寺 ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん 第3番 粉河寺 父母の 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓い たのもしの身や 第4番 槙尾寺 深山路や 檜原松…

『箱根八里』の歌詞が中国に触れている理由を調べてみた

子供のころ、父が「箱根の山は天下の険 函谷関も物ならず~♪」といつも口ずさんでいた。 最近は、一緒に住んでいるわけでもないので、聞くこともなくなったが… 当時は歌の意味など考えもしなかったが、いつも口ずさんでいたので脳裏にはこびりついていた。 こ…

竹取物語考察:難題「火鼠の皮衣」

かぐや姫で有名な『竹取物語』。その中で難題「火鼠の皮衣」に挑んだ阿倍御主人を取り上げます。 【阿倍御主人(あべ・の・みうし ?~703[大宝3])】 読み方は「あべのみうし」)。 阿倍氏は孝元帝から分かれた氏族で、飛鳥時代~奈良時代からの有力氏族。…

竹取物語考察:難題「仏の御石の鉢」

かぐや姫で有名な『竹取物語』。その中で難題「仏の御石の鉢」に挑んだ多治比嶋を取り上げます。 【多治比嶋(たじひ・しま 624[推古天皇32]-701[大宝1])】 多治比真人嶋とも称される。多治比(名字)・真人(姓)・嶋(名前)。 「真人」(まひと)は、天…

井原西鶴『世間胸算用』(現代語訳・織田作之助)全文

巻一 問屋の寛潤女 世の定めで、大晦日の闇は神代このかた知れたことなのに、人はみな渡世を油断して、毎年一度の胸算用が食い違い、節季を仕舞いかねて困る。というのも、めいめい覚悟がわるいからだ。この一日は千金に替えがたい。 銭銀のうては越されぬ冬…

O・ヘンリー『賢者の贈物(The Gift of the Magi)』翻訳全文

一ドル八十七セント。それで全部だ。顔から火の出る思いをしながら、乾物屋だの八百屋だの肉屋だのを値切りに値切って貯めたのである。一ドル八十七セント。明日はクリスマスというのに… みすぼらしい小さなベッドへ身を投げ掛けてオンオン泣くより他なかっ…

O・ヘンリー『最後の一葉(The Last Leaf)』翻訳全文

ワシントン広場の西の狭い区域の、ずんぐりした三階建の煉瓦造りの天辺に、スウとジョンジーの画室があった。ジョンジーはジョアナの愛称である。スウはメイン州、ジョンジーはカリフォルニア州から来た。二人は八番通りの食堂で出会い、芸術や服についても…

『三国志演義』年表

184年 黄巾の乱が勃発する。(第一回) 劉備・関羽・張飛が桃園で義兄弟の契りを結ぶ。(第一回) 黄巾の乱が平定される。(第二回) 劉備が安喜県の県尉(警察署長)に就任する。(第二回) 張飛が督郵を鞭打ち、劉備一党は官位を捨てて逃亡する。(第二回…

勝利数から見る『三国志演義』一騎打ちランキング

勝敗の微妙なところは独断で決めています。 ★1位 趙雲 29勝1敗3分 △趙雲×文醜(磐河) ○趙雲×麹義(磐河) ○趙雲×裴元紹(臥牛山) △趙雲×許チョ(穣山) ○趙雲×高覧(穣山) ○趙雲×張コウ(穣山) ○趙雲×呂コウ(襄陽) ○趙雲×張武(高夏) ○趙雲×淳于導(…

『三国志演義』登場人物表

括弧内はあざな。数字は生没年。七分実事、三分虚構。 蜀 劉備(玄徳)/昭烈帝 161~223 【身長173cm】 自称・中山靖王劉勝の子孫にして、チャイニーズ・ドリームの達成者。豪傑たちを従えて各地を放浪し、荊州で諸葛亮を得てからは巴蜀の地を征服する。一…

五輪書異本集 空之巻

この空之巻では、異本二十二本を提示する。すなわち、筑前系諸本として、吉田家本は原本と写しの二本、中山文庫本・大塚家本・伊丹家本、これに加えて越後系の、松井家本・渡辺家本・赤見家乙本・近藤家丙本・神田家本・猿子家本を掲載する。また、肥後系諸…

五輪書異本集 風之巻

この風之巻では、異本十九本を提示する。すなわち、筑前系諸本として、吉田家本・中山文庫本・伊丹家本、加えて越後系の、渡辺家本・近藤家丙本・赤見家乙本・神田家本・猿子家本を掲載する。また、肥後系諸本としては、楠家本・細川家本・丸岡家本・富永家…

五輪書異本集 火之巻

この火之巻では、異本二十二本を提示する。すなわち、筑前系諸本として、吉田家本・中山文庫本・鈴木家本、そして立花隨翁本。加えて越後系の、赤見家甲本・近藤家甲本及び乙本・石井家本・伊藤家本・神田家本・猿子家本を掲載する。また、肥後系諸本として…

五輪書異本集 水之巻

この水之巻では、異本二十三本を提示する。すなわち、筑前系諸本として、吉田家本・中山文庫本・伊丹家甲乙本、加えて越後系の、近藤家甲本及び乙本・石井家本・伊藤家本・神田家本・猿子家本・赤見家丙本・澤渡家本を掲載する。また、肥後系諸本としては、…

五輪書異本集 地之巻

この地之巻では、異本二十本を提示する。すなわち、筑前系諸本として、吉田家本・中山文庫本・伊丹家本、そして立花隨翁本、加えて越後系の、渡辺家本・近藤家乙本・石井家本・伊藤家本・神田家本を掲載する。また、肥後系諸本としては、楠家本・細川家本・…

五輪書 空之巻 全文(原文・現代語訳・註解)

1 空を道とし、道を空と見る 【原文】 二刀一流の兵法の道、空の卷として書顯す事。(1)空と云心ハ、物毎のなき所、しれざる事を、空と見たつる也。勿論、空ハなきなり。ある所をしりて、なき所をしる、是則、空なり。世の中におゐて、悪く見れバ、物をわきま…

五輪書 火之巻 全文(原文・現代語訳・註解)

水之巻が太刀の扱い方を説明したのに対し、この火之巻は実戦における戦術や掛引きを教える戦闘術応用篇。勝つためにいかにすればよいか、個人戦から集団戦を横断する兵法の要諦を具体的に指南する。内容は以下のようなものである。 1 火之巻序 火之巻の前文 …

五輪書 水之巻 全文(原文・現代語訳・註解)

太刀の握り方さえも解説する超入門篇から高度な技法まで、他流でいえば「表」から「奥」まで、武蔵流太刀道を分りやすく解説する水之巻。戦闘術・殺傷術を学ばんとする者への具体的指南あり。本巻内容は以下のごとし。 1 水之巻序 水之巻の前文2 心の持ち方 …

五輪書 地之巻 全文(原文・現代語訳・註解)

五輪書全体の地ならしをする地之巻。兵法を学ばんとする者へのガイダンス、武蔵自身が本書の案内をおこなう。内容は以下のようなものである。 1 自 序 五輪書全体の序文にあたるもの2 地之巻序 地之巻の前文3 兵法の道とは (兵法の道と云事)4 兵法の道を大…

五輪書異本集 解説

五輪書の原本は存在しない。武蔵自筆のそれはない。その一方で、五輪書の写本はかなりの数現存する。それを、七~八種とする説があるが、実際はそれどころではない。明治に至るまで各地で、なお当流相伝の道統が続いたし、あるいは門外へ流出して派生したた…

五輪書 総目次および全文(原文・現代語訳・註解)

五輪書は全五巻からなる兵法書である。地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう)の五巻である。この地水火風空は宇宙を搆成する五元素で、五輪ともいう。よって本書を「五輪書」と呼ぶのが通称である。周知の如く、地水火風空のパーツをもつ…

五輪書 解題

宮本武蔵といえば、五輪書、五輪書といえば、宮本武蔵。当時の他の兵法者の著書を何一つ挙げることができない者でさえも、宮本武蔵の五輪書の名は知っている。それはある意味で異常な事態であって、そのように世間の相場が決まっているのも、不思議な歴史の…

『ふるさと』の歌詞と意味を解説

これも私の好きな教科書ソングです。故郷への思いを断ちきって、夢にかける姿はかっこいいですね。私も故郷を離れて暮らしていて、実家にはすぐ帰ることのできる距離に住んでいますが、やはり新しい生活に慣れるまでは辛かったです。 原文 兎追いし彼の山小…

『春望(国破れて山河在り)』の読み方と意味を解説

「春望(しゅんぼう)」といってもピンと来ないでしょうが、「国破れて山河在り」というとどこかで聞いた覚えがないですか?杜甫の有名な詩です。これの解説に挑戦してみましょう。 原文 国破山河在城春草木深感時花濺涙恨別鳥心驚烽火連三月家書抵萬金白頭…

蛍の光は軍国主義を肯定している?隠れた歌詞の意味を解説

『蛍の光』は今でも卒業式に歌われる定番の卒業ソングですね。最近まで知らなかったのですが、この曲4番まであるようです。しかし、普通は1番か2番までしか歌いません。なぜかは歌詞を見ればわかります。 原文 蛍の光 窓の雪書読む月日 重ねつついつしか年も…

中国の不思議話集『聊斎志異(りょうさいしい)』の面白いネタをピックアップして紹介

1600年頃に聊さんの斎(書斎)で書かれた思異(不思議話)を集めた本。もちろんフィクション(仙人とか仙女とか道士とか妖鬼とか)だが、当時の人は本当のことだろうと信じていた。 それでも物事に対する考え方や、そのなかで語られる処世術や処世訓は現代日本…

実は怖い!? あの「童謡」の本当の意味、知ってる!?

子どものころ、なんとなく耳にしたり、遊んだりする中で歌ったことがある童謡。短い歌詞と、覚えやすいメロディーの裏に、思わずぞっとするようなストーリーや意味があるとか……。 てるてる坊主 誰でも1度は作ったことがあるであろう「てるてる坊主」。白くて…

森林太郎(鴎外)原作『舞姫』を現代語訳してみた

※この現代語訳は、出来うる限り原作の言葉・語順・文法を忠実に現代語に置き換えることを目途とし、原作にない一切の虚飾を排するよう心がけたものである。文学的現代語訳を目指したものではなく、あらすじも追いやすいはずだ。 学習の手助けとなれば幸甚で…

原文『徒然草』全文

つれづれ草 上 ・ 序 段 つれづれなるまゝに、日暮らし、硯(すずり)に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂(ものぐる)ほしけれ。 ・ 第一段 いでや、この世に生れては、願はしかるべきことこそ多かめれ。 帝…

原文『枕草子』全文

(一段) 春は曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、螢(ほたる)飛びちがひたる。雨など降るも、をかし。 秋は夕暮(ゆうぐれ)。夕日のさして山…